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カルナック神殿TEMPLE OF KARNAK
隠し場の中庭
場所:第7塔門前


トトメス3世の作った「第7塔門」の前に、「隠し場」または「カシェ」(フランス語で「隠し場」の意)と呼ばれる中庭がある。
フランスの考古学者ルグランが1902年からこの場所の発掘をしていたとき、王の彫像やスフィンクスの像、奉納碑などが次々と発見されたのだ。
最終的には約1万7000点のブロンズ像、779点の石像その他を発見! いったいなぜこんなところに無造作に埋められていたのか・・・?
今のところ、
1) 大切な宝物であるため、外部の侵略者の手から守ろうと、外からはわからないように埋めておいた。
2) 古代エジプトでは日々大量の彫刻が作られたため、後の時代の王が、古い時代の彫像の始末に困って埋めてしまった。
といった説がある。

カルナック神殿の「音と光のショー」では、この「隠し場の中庭」の説明もしてくれるので、古代の財宝(ゴミ?)が大量に見つかった場所を、じっくりと眺めておきたい。

「隠し場の中庭」で見つかったトトメス3世像(ルクソール博物館)

このほか、ルクソール神殿の「アメンホテプ3世の中庭」でも同じような「隠し場」が見つかっている。